リンドブロムのインクリメンタリズム

□インクリメンタリズム(漸増主義,増分主義);リンドブロム

    【インクリメンタリズムの特徴】
      1)漸進的解決;当面の課題は一挙に解決しない
      2)政策の修正・変更;現状の政策を肯定
      3)限定合理的な選択;実現可能ないくつかの選択肢から最適なものを選択

 cf.合理的選択論
      →想定しうる限りの政策案を列挙し、それぞれの効用を正確に比較したうえで、最適な政策が選択されるとする理論
        完全性,総合性,最大化を要求する規範モデル-----最大化モデル(サイモン),総覧的決定モデル(リンドブロム)


 cf.混合走査法モデル(Mixed Scanning Model);エチオーニ
      重要な政策 ⇒ 現実性の高い少数の政策を立案し、合理的に選択
    その他の政策 ⇒ インクリメンタリズムで対応

【過去問】
リンドブロムを主たる提唱者とする「インクリメンタリズム(incrementalism)」は、意思決定や政策決定の合理化をめさして開発されてきた、いわゆる合理的包括的決定の理論の批判として、実際の予算編成過程などの分析から考案されたものである。このインクリメンタリズムの理論モデルにおいて、典型的とされる政策立案者の行動様式に関する次の記述のうち、妥当なのはどれか。【国T】


1.政策案の立案は、現状の問題点の是正をめざすのではなく、積極的に理想の実現をめざして行う。

2.政策案の探求に当たっては、実現可能と思われるいくつかの選択肢を見いだしたところでとどめ、この範囲の中から最善と思われるものを選択することで満足するのであって、あらゆる選択肢を検討するのではない。

3.政策案の立案は、当面の課題を一挙に解決できるように、自己の所属する機関や対象となる集団の利益のみでなく、他の集団を含む社会全体の利益を同等のウエートで考慮に入れて行うとする。

4.現行の政策を含めて見直しを行うので、政策案の探求は、政策実施効果が大きくなる新規政策の立案から始める。

5.政策案の立案に当たっては、目的と手段を峻別し、究極の目標を達成するために最善の手段を選択する。政策案(手段)はしばしば変更されるが、目的は変更されることはない。

 


【解答】
 正答 2

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